2023年岩手県知事選に関する自分の感想

今年行われた岩手県の大きな選挙に関して素人が勝手に私見を述べます。

岩手県知事選に関しては投票日20時の時点でゼロ打ちで現職が勝つと予想していたが、その通りになった。

しかし、票差は前回までのダブルスコアまではいかないだろうなぁとは思っていたものの、約10万3000票差まで新人が迫ってくるとまでは予想していなかった。

自民党から実質応援されていた千葉じゅんこ氏は直近の自民党女性局によるフランス視察問題で矢面に立った岩手県選出参議院議員の広瀬めぐみ氏とツーカーの仲だったから、本当に困ったと思う。

それだけではなく、木原氏の問題、ブライダル補助金の問題、岸田政権の支持率低下に加え、福島原発の処理水放出問題と逆境に次ぐ逆境に見舞われた。

直近の選挙では広瀬氏が現職の木戸口氏に約2万票差での僅差での勝利とはなっていたが、安倍首相の暗殺事件により自民党に対する同情票が流れたと思われる。

自民党岩手県初の女性知事、40代、子育てママ、元女子アナなどのイメージ戦略を測ったのだろうが、肝心の政策がスッカラカランで具体的な中身は銀河のしずくの作付条件の緩和くらいしか、聞いている限りなかった。

フリーの記者に広瀬氏が応援に来ないことなど突撃されても、つっけんどんな態度言動をして、資質の部分でも不安を感じさせせるものとなった。

更に個人演説会や過去の県議時代の議会でのトンチンカンな発言などと併せて動画が拡散される始末。

正直、広瀬氏のフランス視察問題がなくても自滅して落選にはなったと思う。(まあ、票差縮まってゼロ打ちはなかったかもしれませんが)

県内を何周もしてドブ板選挙をしたとのことであったが、訪問するのは会社や団体など大きな組織ばかりであった。

盛岡市長となった内舘氏のように庶民を対象にしたタウンミーティング形式を採用すればもっと支持は得られたと思う。

まあ、今回は新人の中身のなさに助けられた感じとなりました。

岡山選挙区の小野田紀美氏みたいな方が候補者であれば、結果は覆ってた可能性もあったと思う。

 

一方のたっそ拓也氏は現職として4期16年の実績を掲げて5期目当選を目指した。

政党からの推薦は受けなかったものの、小沢一郎氏、山本太郎氏、共産党党首の小池氏、岡田克也氏、馬淵氏、蓮舫氏、沖縄県知事玉城デニー氏、愛媛県知事など大物が多数応援弁士として参戦。

特に元明石市市長の泉房穂氏の応援は実績のある政治家として認知度人気共に高く大きなプラスとなったと思われる。

その他の大物はプラスになる部分もあればマイナスに作用した場合もあると思う。

何はともあれ、今回は自民党側のオウンゴールの影響もあり、たっそ陣営も負けることはないだろうと思ってはいただろうが、意外と詰められててビックリしたのではないだろうか。

 

今回で千葉じゅんこ氏は政界引退とのことだったが、敗戦の弁では「岩手は特殊」や「夫は優秀」などの相変わらず鼻につく発言が目立った。

彼女の今後の政治のためにつくった、新しい岩手をつくる会は結局どうなるのだろうか…。

本人が政界引退、そして資質に問題があったことも露呈されたわけで、完全な自民党ではない議員の中には離脱する人も出ることも予想される。

 

知識も経験も謙虚さも熱意もあまり感じられなかったし、ホントにただただ野心しか感じなかった。

 

別に立憲がいいとも思わないし、何なられいわと共産党は全然支持してないけど、あれは応援できない。

うちの身内はみんな現職に票を投じましたとさ。

 

まあでも、盛岡市の新市長は脱自民党となったわけで、県と市のねじれは解消されたので、今後どうなっていくのか楽しみではあります。

県議選の派閥は自民党が多いのが気になるけど、まあ元々の議席と大きな変動はないからなぁ。

 

何年か後に千葉じゅんこ氏が政界に復帰することがありませんように…。